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龍之巣
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スパンキング
スパンキングに付いて、まとめてみます。
※ここに書かれた内容は、私個人の見解であって、必ずしも確定的・断定的なものではありません。

ここで扱う『スパンキング(Spanking)』とは臀部の二つの膨らみ(buttocks)を叩く行為ですが、傷害事件に該当する物は対象外です。
※合意の無い第三者が叩く行為は犠牲者の訴えで傷害事件となり、また、合意のうえであっても恒久的に残る障害を伴う物は傷害事件となる可能性が有ります。

0.役割
 スパンキングでの主役は叩く人(スパンカー)と叩かれる人(スパンキー)の2種類に別れます。この他に助手が居る場合や野次馬が居る場合もありますが、それらを何というか筆者は知りませんので、単に助手と野次馬としておきます。

0-1.スパンキー(Spankee)
 『スパンキー』と日本でカタカナに成った外来語には二種類あり、この項ではSpankeeの方を扱います。
  Spunky:勇気のある、元気なという意味。
  Spankee:スパンキングでの叩かれ役。

 悪い事をしてお尻を叩かれている一般人をスパンキーとは言いません。あえて叩かれる(かもしれない)状況に惹かれてしまう人をスパンキーと言いますが、少なくとも表面上は叩かれたく無い姿勢を示し、実際に叩かれたくは無いと思っている人も居ます。叩かれたくは無いけれども叩かれるかもしれない状況や他人が叩かれている光景に惹かれるという訳です。
 ディシプリン スパンキング専門のスパンキーには性的な要素を100%否定する人も居ますが、これが退行によるものなのか、それとも根源的に全く異なる欲求からの渇望なのか、今後探究してゆきたい分野です。とは言え、やはり性癖である場合も多くエクスタシーやオーガズムを感じる人も居ますが、生殖機能が未発達の年齢まで退行する人も多く、退行現象を伴う場合に性癖と言えるかどうか疑問が残り、愛情への渇望と言えるかもしれません。

 日本では『キー』と略す事があります。
 日本のSM界では叩かれ役をスパンキーとは言わずM女やM嬢あるいはM男などと言うと思います。
 欧米のBDSM界では叩かれ役をSpankeeとは言わずにBottomやSubmissiveと言う事が有る様です。

0-2.スパンカー(Spanker)
 『スパンカー』と日本でカタカタに成った外来語(Spanker)には古くからいくつかの意味が有りましたが、ここではスパンキングでの叩き役としてのスパンカー(Spanker)に付いて扱います。

 お仕置きとして尻を叩いている一般人をスパンカーとは言いません。あえて叩く(かもしれない)状況に惹かれてしまう人をスパンカーと言います。
 娘や妹の成長に歓びを感じる父兄の様な感覚で見守る事が好きなスパンカーも居ますが、性癖である場合も多くエクスタシーを感じる人も居ます。
 筆者のケースでは元々SMで行っていたスパンキングと、後に養女の教育の一環として始めたスパンキングが、同様に前者が明らかに性癖であるのに対して、後者を性癖と言えるのか疑問ではあります。

 日本では『カー』と略す事があります。
 日本のSM界では叩き役をスパンカーとは言わず御主人様や女王様などと言う事が多いと思います。
 欧米のBDSM界では叩き役をSpankerとは言わずにTopやDominantと言う事が有る様です。

0-3.スイッチ/リバース (Switch / Reverse)
 上記のスパンキー/スパンカーの役割を交替出来る人を、スイッチ 又は リバース と言います。

0-4.助手
 叩かれる前の心理的なケア(良くも悪くも)や、拘束、道具の準備、撮影、叩かれている最中に押さえる役など、スパンカーの補助をする助手が居る場合もあります。個人で行われるスパ行為に助手が居る事は稀と思いますが、教会や刑場で行われた刑罰としてのスパンキングでは、助手が活躍する場面も多くあったと思われます。

0-5.野次馬
 家庭では兄弟姉妹や親戚や近所の人々など、学校や教会や刑場などではより多くの野次馬がスパンキングの様子を観戦していたはずで、本人達にとっては心理的なプレッシャーや羞恥心を高める効果があると思われます。

1.スパンキングの分類
SpankingC-2-1.png

1-1.ディシスパ(Discipline spanking)
 ディシプリン・スパンキングの傾向として、下記の4タイプが有ると思いますが、幾つかの、又は全ての要素を等しく持っている場合もあります。

 1-1-1.躾けを目的とする本来のディシスパ
 子供が悪い事をした時に、親、教師、家庭教師、聖職者などから純粋に躾け目的で尻叩きされる、いわゆるお仕置きですから、叩かれる側は悪い事をした子ではあっても、本来はスパンキーである必要はないのです。ただ、躾けられた体験をもとにスパンキーへと変貌してゆくかもしれません。
 ディシスパ(Discipline spanking)の元祖で、家庭で行われていた懲罰を特にドメスティック・ディシプリン(Domestic discipline)と言いお尻叩きを中心に行われていた様で、他に学校で行われた物や、刑場などで行われるものがあり、家庭や学校ではスパ後にコーナータイム(後述)が設けられる事が有った様です。西洋での歴史は非常に古く壁画などにも痕跡が有り起源を特定する事は困難かもしれません。西洋では、ごく最近になって子供への体罰の有効性に疑問をもつ勢力が登場してAnti-Smacking法に代表される様に禁止される方向へと進みつつあります。
 日本では平安時代に始まり明治維新で廃止される迄の間、芭蕉の句にも詠まれた『鵜坂神社の尻打祭』があり、当時は日本全国に知れ渡っていた様です。毎年の水無月(6月)の16日に、その年に親しく交流した男性の数を婦女に言わせて、榊の鞭でその数だけ婦女の尻を叩き戒めていたらしいです。数を忘れたり嘘を言ったりして減らすと天罰が当たると言われていた為、実際より多く申告する婦女が多かったと伝えられています。※鵜坂神社の石碑に尻打ちの経緯などが刻まれている。

 1-1-2.赦しを目的とするディシスパ
 大人であっても悪い行いに対して行われるスパですが、躾けられて改心する事よりも、人には言えない行いに対する贖罪や懺悔によって赦しを請う気持ちからスパに至ります。聖書を基にした宗教宗派のいくつかにも、この傾向が見られ、このタイプのスパでは、お仕置きの後に赦される事が最も重要になると思います。
 上記1-1-1に書きました『鵜坂神社の尻打祭』は、こちらにも分類されると思います。

 1-1-3.愛情を目的とするディシスパ
 昔から「ダメな子ほどかわいい」と言われる様に、叱られる様な事ばかりしている悪い子供は、どういう訳か親や教育者に可愛がられる傾向があり、その光景は目に焼き付いて離れなく成ってしまい、大人に成ってからも可愛がられたい衝動に駆られてわざと悪い事をしてしまい、叱ってもらう事で愛情を受けたい衝動に駆られてしまいます。お説教されたり、お尻を叩かれると、子供の頃に戻って叱ってもらい、反省したら、その後には優しく抱きしめて、よしよしって可愛がってほしいと思うものです。子供の頃に良い子を演じて来た為に、悪い子なのに要領良く大人に接近する子に比べて愛情が少ないと感じて構ってもらいたい寂しさからイタズラしてしまう子が典型例だと思います。

 1-1-4.懲罰行為を目的とするディシスパ
 大人であっても悪い行いに対して行われる懲罰ですが、その悪い行い自体がスパへ誘導する為にスパンカーを挑発する目的で、わざと悪戯をして、その結果お尻を叩かれる事を目的としたロールプレイ的なものであり、欧米では特にこれをアダルト・スパンキング(Adult spanking)と言う事が有る様で、最後にコーナータイム(後述)を含む事が有ります。
 性癖としての要素を含む事が有り後述のラブスパやSMのスパとの境界線が最も曖昧なディシスパですが、性行為には至らず、プラトニックな高揚感を維持する事もあります。
 M女性がディシスパをするとこうなってしまう傾向が強いと思います。

1-2.ラブスパ (Love spanking)
 ラブスパンキング/Love Spanking という言葉は、和製英語である可能性が高いです。英語圏では性衝動を伴うスパンキングをエロティック・スパンキング (Erotic spanking) と表現する様ですが、その場合は冒頭の表にある下半分に該当しますからBDSMのスパンキングを含む為、SMとは違うと主張する日本のラブスパは、西洋のエロティック・スパンキングとは異なるカテゴリに分類されるでしょう。つまり日本独自のスパンキングカテゴリかもしれません。多くの場合、軽いハンドスパンキング(後述)の後にラブラブな感じで性行為に移行したり、ベントオーバー(後述)や四つん這いの姿勢で叩きながらの性行為をする事に成りますが、先述のディシスパ的な行為の後に性行為へと移行する場合もラブスパと言われる事があり境界が曖昧です。
 日本でも、古くは正月に七草粥を焚いた炊いた薪で女性の尻を打つと健康な子が生まれるという平安朝の公家の遊びが知られていて、日本書紀にも登場する飛鳥坐神社の『おんだ祭』(夫婦和合の祭事にて女性の尻を竹で叩く)、住吉神社の『嫁ごの尻たたき』など、懲罰的な意味合いよりも夫婦和合と子孫繁栄を目的とした女性に対する尻叩きが古くから行われていた様ですから、日本人のDNAには古くからラブスパの文化が根付いていたのかもしれません。
 世界的に有名な、そして歴史的には紀元前から伝わると言われているカーマ・スートラ (कामसूत्र)には、性行為を行う上での方法論の一つとしてスパンキング的な物がいくつか掲載されていますが、叩く部位が尻ではないのでラブスパと言えるかどうか微妙です。

1-3.SMのスパンキング (Spanking BDSM)
 SMのスパンキングは広範囲に渡り、上記の全てを含めてSMと言う人も居ますが、一般的にはバラ鞭や一本鞭と言われる柔らかい素材の鞭で理由も無しに一方的・強制的に叩かれる行為として誤認されていると思います。実態は千差万別ですから一言で説明出来るものではありません。上述したディシスパやラブスパとの違いをあえて挙げるとすれば、決められた暗黙のルールやストーリーが無い(AND/OR)ルールやストーリーを自由に設定出来る事だと思います。
 私の経験上の話ですが・・・SMでは鞭を使うと簡単にオーガズムに達し中には何度も気絶する程の絶頂を味わう人が居ますが、ディシスパ(特に上記の1-1-1.躾け、及び、1-1-3.愛慾のタイプ)では幼 児退行を伴う事が非常に多く、その為かオーガズムに達する人は少ないと思います。

2.手順と姿勢

大まかな流れとして、下記の4パターンが有ると思いますが、それぞれ微妙に融合していたり、視点によって違って見える事も有ると思います。
 1:悪癖発覚 -> 説教 -> 尻叩き -> 沈静、又はセックス
 2:悪癖発覚 -> 叩きながら説教 -> 沈静、又はセックス
 3:加虐衝動 -> 誘導 -> 尻叩き -> 沈静、又はセックス
 4:被虐衝動 -> 誘導 -> 尻叩き -> 沈静、又はセックス

2-1.スパに先立つ行為
 戦いで言えば前哨戦、性行為での前戯にあたる部分がスパでは非常に重要で、ここに一番時間を掛ける人も多い様です。

 2-1-1.悪癖発覚
 社会通念上は悪いとされている事や、予め決められていたルールを破る行為など、スパンカーがそれに気付いた時が、スパンキングの始まりと言えるのではないでしょうか?そして、気付かれない為の努力をしている様でいて見付かってしまうのがキーさん、キーさんの何気ない一言を拾って炙り出してしまうのがカーさんとも言えそうです。では自己申告は?というと『2-1-4.被虐衝動からのスパ誘導』に書いた事と重なるケースもあり、表向きは発覚の様なのだけど実際はキーちゃんがスパ誘導しているって事なのかも?しれませんよね。

 2-1-2.お説教
 親が子供の躾けを行う時と同様に、口頭で悪い行いに対する反省すべきポイントなどを指摘してゆき、お仕置きが必要な理由を納得させます。理不尽な内容ではなく相手が納得する事や、お説教の最中に折れない事などが重要です。

 2-1-3.加虐衝動からのスパ誘導
 カーさんは、特に何もなくとも、なんとなく、お尻を叩きたい気持ちに成る事が有ります。
 叩きたい衝動に駆られ、必要以上にルールを厳しくしたり、監視の目を厳重にして悪い事をより多く見付けて、相手に叩く理由を説明したり、お説教に結び付けて相手がスパンキングされる事も仕方ないと納得させ同意する様に誘導してゆきます。

 2-1-4.被虐衝動からのスパ誘導
 キーさんは、特に何も無くとも、なんとなく、お尻を叩かれたい気持ちに成る事が有る様です。
 叩かれたい衝動に駆られ、特に悪い事をした訳ではないとしても、又は悪い事をしたのだけど説教だけで終わってしまい、キッチリ御仕置きしてもらっていない時などに、相手をスパンキングへ誘導しようとして、細かなイタズラを繰り返したり、自分から悪い事をしたと告白したり、叩いて欲しいと直接告白するなどして相手をスパに誘導します。

2-2.お尻叩きの姿勢

 2-2-1.OTK (Over the knee)
 叩き手の膝の上にうつ伏せで乗ります。
 お互いの体温を感じながらの親密なスパンキングに成り易い姿勢だと思いますが、ケイン等の長めの道具を使うには距離が近過ぎ不向きです。ハンドスパや小型のパドルなどに向いた姿勢だと思います。

 2-2-2.ベントオーバー (Bent over)
 ケイン等の長めの道具や、ボート漕ぎバドルの様な大型の道具を使ったスパンキング向けの姿勢です。
 両手を机やベッドや壁などについて、膝を伸ばし両足少し開いて床につけ、叩き易い様に後方にお尻を突き出します。
 四つん這いとは異なる姿勢ですが、スパンキングを行う上での差異は、ほとんど有りません。

 2-2-3.お腹の下に枕 (Pillows under the tummy)
 ベッドにうつ伏せに成り、お腹の下に枕を敷いて、お尻を高く上げます。

 2-2-4.四つん這い (Doggy style)
 両手両足を床についた姿勢です。ラブスパ向きの姿勢と言えるかもしれませんが、スパンキングを行う上でベントオーバーとの差異は、ほとんど有りません・・・若干、ベントオーバーよりもお尻の位置が低いのですが、膝を伸ばすと同程度の高さまで上げられ、より凌辱的と言えるかもしれません。

 2-2-5.足首を掴み、膝を伸ばす (Grabbing ankles)
 立位で膝を伸ばし、腰を折って両手で両足首を持ち、お尻を上方に高く上げます。

 2-2-6.オムツ換えの姿勢 (Diaper position)
 仰向けに寝て、両足首を上に持ち上げた姿勢です。

 2-2-7.スパンキングベンチ (Spanking bench)
 長椅子、木馬や鞍置きなどの大型家具やスパンキング専用に作られた固定具に四肢を固定して行いますので、逃げたり、ガードする事などは出来ません。

 2-2-8.二柱 (Between pillars)
 あまり一般的では無いようですが、筆者の趣味で掲載しました(笑)
 古典馬術のPiaffe between pillarsの様な二柱調教を模した物と思われる2本の柱に拘束した立位での尻叩き。
 O嬢の物語での鞭によるスパンキングシーンが有名です。

2-3.沈静

 2-3-1.コーナータイム (Corner time)
 欧米式の懲罰的なスパンキングの後に行われる心の沈静タイムですが、必ずしも行われるとは限りません。
 部屋の隅や壁際などで、心を落ち着かせ、叱られた意味を反芻し、自己反省する為の時間で、日本で行われていたバケツを持って廊下に立たされる行為に近いと思います。
 お尻を出したまま行われる事もあり、見せしめ的な意味合いや羞恥責めの要素を含む場合があります。

 2-3-2.冷却
 ベッド等にうつぶせに成り、火照った臀部に濡らしたタオルをあてて冷やしますが、必ずしも行われるとは限りません。注意点として冷却はスパ直後のみで赤紫のお尻を早く治したい時は後ほど少し温めた方が治りが早いです。
 上記のコーナータイムと同様に心の沈静タイムにも成りますが、より甘える事が出来ます。

 2-3-3.甘々タイム
 頭をなでる、ハグをする、話を聞いてあげるなどの行為から、ペッティング(Petting)に近い行為まで、お互いの関係によって様々だと思います。この流れから性行為へと発展した場合にディシスパかラブスパかで意見が割れそうです。

3.道具による分類
 スパンキングの道具は、あげたらきりが無いのですが、ここでは代表的な物を紹介します。

3-1.ハンドスパンキング (Hand spanking)
 手を使って叩きます。スマッキング(Smacking)と同義がもしれませんが、スマッキングの場合はビンタの様な行為も含む様です。
 着衣の上から、下着の上から、地肌へ直接など、色々なケースが考えられますが、着衣の上からでは叩く側の手が痛く成るばかりで、かつ、お尻の肌の状態も判らず、双方にとって辛いお仕置きに成りそうですから最初のウォーミングアップくらいに留め、下着を脱ぐ事が困難でも、Tバックの様にして、お尻の膨らみだけでも露出させて直接叩く事が双方にとって有益ではないでしょうか?
 余談ですが、伝統的なWASP(白人、アングロサクソン、プロテスタント = 白人エリート支配層の保守派)の家庭では、ハンドスパは野蛮な人のする事で、WASPがすべきではない。WASPは鞭などの道具を使うべきだとされていた様です。ハンドスパはお尻を触る行為でもあり卑猥だとして敬遠されていた様です。

3-2.ケイニング (Caneing)
 ケイン、元は籐や竹の茎を棒状にした物を鞭の様にして使っていました。今でも籐や竹が使われる事も多いのですが、耐久性や実用性の面から欧米ではグラスファイバー製のケインカーボンファイバー製のケインが増えてきています。スパンキング用の道具としては最も強力な道具の一つと言えると思います。OTKでケインを利用するには尻とは反対側にある手にケインを持ち縦に痕が残る様に叩くと比較的スマートに叩けると思います。

3-3.パドリング (Paddling)
 英国ではなくアメリカが起源と言われている事から、恐らく、ロデオの競技の一つ、バレルレース用のパドルバット(Dogging paddle/Dogging bat)が起源ではないかと推察します。一方でボート漕ぎのパドルが英国海軍で懲罰用に使われており、これが起源とも言われています。素材や形状から推察しますと革製パドルの起源が米国、木製パドルの起源が英国なのかもしれません。とすれば英国風を気取るなら木製、米国風のゴムやエナメルや金属との調和を求めるなら革製パドルという事に成るのかもしれません。スラッパー(Slapper Paddle)もパドルの一種でスラッピング(Slapping)と言ってしまうと『ビンタ』の事に成るので注意が必要です。
 ※バレルレースとは、アメリカ産のクオーターホースと言う瞬発力の強烈な馬に(多くは女性)が跨り、バレル=樽を廻るスピードを競う派手な競技で、昔から、この競技用の馬の尻を叩く際にパドルが使われています。ロデオでは唯一の女性向け競技でもあり、かつ、馬ではありますが尻叩き用のパドルともなれば、これはもう必然的にスパで利用されてしまう事になるでしょう。

3-4.トゥジング (Tawseing)
 幅広の革の先端が二つのベルト状に分岐している形状で、スコットランドの学校で生徒の躾け用に鞭として使われていた事が知られていますが本来叩く部位は尻ではなく掌であった様です。ブリティッシュ(イングリッシュ)スタイルの乗馬鞍に使われる腹帯(或いは腹帯延長ベルト)に素材と形状が似ていますので、ここに起源を求める事が出来るのかもしれません。

3-5.バーチング (Birching)
 日本では一般的ではありませんが、欧米諸国では樺や柳の木の枝を束ねた竹ホウキに似た外見の枝鞭というものが家庭や学校での御仕置きの道具として一般に普及していた様です。

3-6.クロッピング (Cropping)
 欧米では鞭の中でも短くて硬いタイプの鞭をCropと言い柔らかい素材の鞭(下記のWhip)と区別しています。Cropは日本のSM界やスパ界では乗馬鞭と言われている物に相当しますが、乗馬をする人達の間では乗馬鞭ではなく短鞭(たんべん)と言われていて後述のWhip(長鞭やストックウィップなど)と区別しています。

3-7.ウイッピング (Whipping)
 SM(BDSM)でのスパンキングに使われる事が多いと思われがちですが、乗馬鞭などは教の際に利用されていた鞭でもあり、ディシスパでの利用も(相手に偏見が無ければ)問題無いでしょう。
 乗馬鞭の他にゴム鞭(米国キリスト教系の一部の宗派で日本にも信者が多数居る宗教団体で子供の躾目的で利用されている事が知られている)などがスパ用として利用されます。SM用の鞭としては、バラ鞭、一本鞭(長・短)、キャットオブナインテールなどがSM的なスパで利用される代表的な鞭だと思います。これらの鞭も元をただすと刑罰用や狩猟鞭等に起源を見い出せると思います。

3-8.日用品
 櫛、コーム、ブラシ、スリッパ(Slippering)、靴べら、布団叩き、箒(ほうき)、定規、ベルトなどの日用品が利用される事もあり、ディシスパ=日常の躾け行為で道具を使う場合は日用品に成る事が必然的に多いのが現実だと思われます。それぞれ叩き方の名前が有りますが面倒なので割愛します。
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